【木村和久連載】女性と一緒のゴルフは、本当に楽しめるものか (3ページ目)
一般の方でも、夫婦でゴルフをたしなみ、同じコースのメンバーになっている方が結構います。じゃあ、ラウンドも一緒かというと、そうではありません。家族サービスなどで息子と3人で、というのはたまにありますが、奥さんは普段、おおよそ婦人会の仲間とラウンドをします。
夫婦で常にラウンドしていると、あまりに関係が近過ぎて、いろいろとストレスがたまってしまうのです。だから、ゴルフ場に行くときは一緒でも、コースでは夫婦別々でラウンドをして、余計な摩擦を避け、夫婦の均衡を保つのです。いかに、男女のラウンドというものが難しいか、ということですね。
夜のお仕事のホステスさんと一緒にラウンドしたことがありますが、みなさん、人間ができていました。さすが、接客業の方々です。たとえラウンド中でも、お客さんとゴルフをしている意識を忘れません。キレる、なんて絶対にないですから。
むしろその逆で、仕事柄、客のグチを聞いている“延長戦”といった感じでしょうか。まぐれで当たれば、「ナイスショッー!」とかけ声をかけて気分よくさせてくれますし、誰かのボールが林に飛んでいったら、小走りでボールを探しに行ってくれるし、ほんと日頃から気遣いをして生きておられるな、と思いました。
要するに、ゴルフをやるのも仕事の延長線上にある彼女たち。気遣いがクセになってしまったのでしょう。
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