【木村和久連載】女性と一緒のゴルフは、本当に楽しめるものか (2ページ目)

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa
  • 服部元信●イラスト illustration by Hattori Motonobu

 例えば、パターを打つとき、キャディーさんがスライスと言ったのに、フックして逆のほうに曲がってしまった。その際、「スライスって言ったじゃん!」と、自分の下手さをキャディーさんのせいにしちゃ、終わりですよ。「こういうわがままな人には、ついていけない」なんて、女性は思うでしょう。

 ごくたまに、「あれは、キャディーが悪い。あなたは正しいよ」と言ってくれる方がいます。ただそれは、また別な意味で"似たもの夫婦"になる可能性があるのかな、と。

 見られているのは、プレー中だけではありません。例えば、売店などでの振る舞いも気が抜けません。

 売店で200円の缶コーヒーを割り勘にしたばっかりに、「あの人、ケチなんですよ」と陰口をたたかれます。また、会計のときに「キミのプレー代の領収書をくれない? どうせ使わないでしょ」なんて言ったら、「経費で落とすつもりなの!? だったらおごれよ、セコイ男やなぁ~」って、落胆されるのがオチです。

 芸能界でも、ゴルフにまつわる男と女、夫婦によるトラブル話は結構多いです。だいぶ前の話ですけど、歌手の野口五郎さん夫婦の話題が週刊誌に載っていました。野口さんの、あまりの熱血指導によって、奥さんがへばってしまったとか。

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