2016.04.11

悔しすぎるマスターズ7位。松山英樹にわずかに欠けていたモノ

  • 三田村昌鳳●文 text by Mitamura Shoho
  • photo by Getty Images

 松山英樹(24歳)の表情から、悔しさがあふれ出ていた。

 スコアカードを提出し、そのままテレビのインタビュー。そして、大会公式のクイックインタビューを終えると、松山は一旦、ロッカールームのあるハウスのほうへ向かって歩いていった。その刹那、右手で目頭をぬぐう素振りを見せた。

 それからしばらくして、日本人記者団の囲み取材のためにコース内へと戻ってきた。彼の顔には、涙をぬぐい取った形跡が残っていた。

なかなか思いどおりのプレーができず、厳しい表情を見せていた松山英樹 悔しいはずである。マスターズの最終日、3アンダーで首位のジョーダン・スピース(22歳/アメリカ)とは、2打差の3位タイで迎えた。日本人選手として、これまで見果てぬ夢だったメジャー優勝。それも憧れのマスターズで、優勝の可能性が非常に大きなポジションをつかんでいたからだ。

 にもかかわらず、前半の4番、5番、6番を、ボギー、ボギー、ダブルボギーとして、早々に通算3オーバーまで後退した。その後、8番、10番、13番でバーディーを奪ったものの、トータル「73」のラウンド。3日目を終えてイーブンパーの5位タイだったダニー・ウィレット(28歳/イングランド)が逆転優勝を飾る一方で、松山は通算イーブンパーの7位タイで終わってしまった。