悔しすぎるマスターズ7位。松山英樹にわずかに欠けていたモノ (3ページ目)

  • 三田村昌鳳●文 text by Mitamura Shoho
  • photo by Getty Images

「初日が始まる前までは、結構ショットもいい感じだったんですけど、試合になってからどんどん自分の思いどおりにいかないというか……。ミスは絶対に出ると思うんですけど、それにしても多すぎるというか……。ショートアイアンでミスしたりして、ちょっと自分が予想している感じではなかった。ロングアイアンとか、ドライバーでミスするのはわかっていたんですけど、そこはあまりミスすることがなくて、逆にアイアンで、ショートアイアンからミドルアイアンでのミスが多かった。それが、苦しかったな、という感じがありますね。

 ただ、この(過酷で、グリーンも超高速の)コンディションでもやれた、というのはよかった。昨年はすごくグリーンが軟らかくて遅いコンディションの中での5位でしたけど、今年はそういう感じではなく、風も吹いて、みんなが苦労するようなコンディションだった。それで、ここ(7位タイ)にいられたのはすごく自信になりましたね」

 3日目を終えて3位タイというのは、この1年間の進化だと思う。そして、その3日目を終えたときには、松山は公式会見場に呼ばれ、外国人記者団からもさまざまな質問が飛び交った。

 その中で気になったのは、「今季も米ツアーで1勝を挙げて、世界のトップランクに入っているから、自信がついたのでは?」という質問に対して、松山が「う~ん……、自信はまだまだですかね。ただ、今こうして世界のトップランクの選手たちの仲間入りをしているんだな、と思うと、少しは成長したと感じています」と答えたことだ。

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