【木村和久連載】増殖する「サードウェーブ系ゴルファー」の実体 (4ページ目)

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa
  • 服部元信●イラスト illustration by Hattori Motonobu

多少の問題はあるにせよ、ゴルフ界のためには「サードウェーブ系のゴルファー」も認めないと……多少の問題はあるにせよ、ゴルフ界のためには「サードウェーブ系のゴルファー」も認めないと…… ゴルフ場に向かうときは、体育会系なので団体行動が基本です。フルスモークのワンボックスカーで、先輩を迎えに行きつつ、一緒にラウンドする仲間たちと相乗りです。

 ファッションは、ゴルフ場に着て行っていいのか、判断に苦しむような服装が多々あります。入場を断られて、クルマの中でゴルフウエアに着替えてから再入場されるような方もいます。

 彼らにとってファッションは“生き様”ですから、譲れない面もあるのでしょう。が、「ポロシャツの裾をズボンの中に入れてください」という以前に、それがポロシャツなのか、甚だ疑問に感じる上着を着ていたり、どう見ても「ジーンズじゃん」というズボンを履いていたり、というのもあります。

 その辺について尋ねてみると、「一応、ゴルフウエアのメーカーだから」と彼らは答えます。確かに最近、そういうの、多いですよね。

 ともあれ、正統、邪道を問わず、サードウェーブ系ゴルファーは、今後の大事なゴルファー予備軍です。彼らのライフスタイル、プレースタイルを認めないと、ゴルフ人口は確実に減る――それだけは間違いないようです。

木村和久(きむら・かずひさ)
1959年6月19日生まれ。宮城県出身。株式をはじめ、恋愛や遊びなど、トレンドを読み解くコラムニストとして活躍。ゴルフ歴も長く、『週刊パーゴルフ』『月刊ゴルフダイジェスト』などの専門誌で連載を持つ。

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