美女ゴルファー・森美穂。涙を流した数だけ、本当に強くなった (4ページ目)
「『人は諦めるのが早い生き物だから』って言われたんです。『結果が出なくてやめてしまう人は多い。でも、それはできなかったんじゃなくて、できるようになる前に諦めてしまったんだよ』って。諦めないことの大切さを教わりました。私はまだやり切ってないって」
そして2015年1月、新たな出会いが訪れる。
「(同学年のプロ)葭葉(よしば)ルミなどを指導するコーチに出会ったんです。そのコーチの言葉は胸にスッと入ってきて。一番言われたのは、『何があってもリズムよく振る』ということでした。それを徹底して。技術面をそのコーチに、精神面は高校時代の監督に指導していただき、それが合わさって、すごくいい練習ができました。それが昨年、結果につながったのかなって」
確信を持った日々は、少しずつ雑念をそぎ落としていく。
「去年までは、同級生とか、ナショナルチームの元メンバーとか、近い存在だった選手が活躍しているのを見て、悔しい気持ちがすごくあったんです。でも去年は、なりたい自分になるためだけに集中できた。私は、何回も何回も失敗しているんで、人のことがどうでもよくなっちゃっただけかもしれないですけど(笑)」
「美少女ゴルファー」と呼ばれることに対しても、彼女の中で変化があった。
「そう呼ばれるのは、今でもちょっと重いんですけどね(苦笑)。でも、アイドルゴルファーみたいに書かれるのは正直イヤではあるんですけど、開き直れるようになって。記事に取り上げていただけるのはありがたいことですし、私の成績次第で、きっと記事の内容も変わるはずなんで。結局、私次第なんだって、プラスに捉えられるようになりました」
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