【木村和久連載】しんどいことばかりの、プロツアーの試合観戦 (3ページ目)
そのうえ、人気選手目当てで試合を追いかけると、ゴルフクラブの代わりに双眼鏡と脚立を持って、18ホールを延々徒歩行軍です。
結局、目の前にゴルフコースがありながら、一球も打てずに一日過ごすって、すごく悲しいです。実際、あまりにつらくて、帰りに練習場に寄った人が私の周りにもいますから。
日本のプロツアーにも、テレビ観戦より「現場で見たい」と思わせるようになってほしいですね…… そんなわけで、もっと試合を面白く見せる工夫をしてもらわないと、アマチュアゴルファーであるゴルフファンは、試合観戦を楽しめません。試合中は、18ホール全部にテレビカメラを導入して、特別映像をギャラリーに見せるとか、やってほしいですね。施設面でも、エアコン完備の観戦ルームや食堂とか、ウォシュレット付きのトイレとか、有料でいいから増やしたりしてほしいです。
ロックコンサートなんて、全部見ないで、雰囲気だけを楽しんでいる人が結構いますから。要は、いかに楽しく見せる演出が大事かってことです。
究極は、会場にいながら、試合を追いかけなくても楽しい。そう思わせれば勝ちですね。
木村和久(きむら・かずひさ)
1959年6月19日生まれ。宮城県出身。株式をはじめ、恋愛や遊びなど、トレンドを読み解くコラムニストとして活躍。ゴルフ歴も長く、『週刊パーゴルフ』『月刊ゴルフダイジェスト』などの専門誌で連載を持つ。
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