【木村和久連載】日・米・英の「ゴルフ文化」を比較して想うこと2016年07月12日 04:25 更新木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa服部元信●イラスト illustration by Hattori Motonobu専門誌では読めない雑学コラム木村和久の「お気楽ゴルフ」連載●第32回 先月、山梨県の河口湖カントリークラブでラウンドしてきました。ちょうど紅葉が真っ盛りで、コース全体が赤や黄色に染まり、実に綺麗でした。 冠雪した富士山に向かって打つホールもあり、雄大でワンダフル。葛飾北斎の浮世絵の現代版が、そこに繰り広げられていたのです。 太宰治がゴルフをしていたら、「富士にはゴルフ場がよく似合う」と書き残したことでしょう。外国人の方が来てプレーをすれば、すごく喜ぶと思いますね。 外国人の方が「日本を象徴するゴルフコースでプレーしたい」と言ったら、迷うことなく、富士山近辺にある山梨か、静岡のコースに連れていきます。我々も、アルプスやロッキー山脈をバックにゴルフをしたいですから、気持ちは同じでしょう。現状、富士山を望むゴルフ場が日本の「ゴルフ文化」と言ったところでしょうか そんなわけで、今回はスポーツから視野をちょっと広げて、世界のゴルフ文化について述べたいと思います。 世界には、およそ3万4000のゴルフ場があると言われています。そのうち、アメリカには約1万5000コースあって断トツ。次いで、英国、日本、カナダには、それぞれ2000を超えるコースがあって、この4カ国で全体の65%を占めています。 なかでも主だったアメリカ、英国、日本という、世界の"ビッグ3"のゴルフ文化について話をしていきたいと思います。まずはアメリカから。次のページへアメリカで好まれるのは、ズバリ、ゴルフを題材にした読み物です。 村上春樹が敬愛し、翻訳までした作家に、スコット・フィッツジェラルド(1896年、アメリカ・ミネソタ州生まれ)がいます。1920年代の 1234次のページへ 1 / 4 facebookいいねxXでポストするlineLINEで送る日本女子ツアーを制圧。「強い」イ・ボミは、こうして生まれた 前へ