【ゴルフ】大山志保、宮里藍...全英女子で日本勢がトップを狙う (2ページ目)

  • 武川玲子●文 text by Takekawa Reiko
  • photo by Getty Images

 なかでも、最も注目されるのは、先のメジャー大会、全米女子オープン(7月9日~12日/ペンシルベニア州)で5位タイと健闘した大山だ。あと一歩及ばなかったものの、最後まで優勝争いに加わっていた戦いぶりは光っていた。

「メジャー大会であそこまでのプレイができて、本当に幸せな時間だった。でも、勝てるチャンスがあったから、本当に悔しい。この悔しさを、全英女子にぶつけたい」

 そして大山は、全米女子オープンのあと、日本ツアーを欠場。この全英女子オープンに照準を合わせて、準備を整えてきた。

「(全米女子で浮き彫りになった)課題は、アプローチとパッティングだった。ここをしっかり調整すれば、もっともっと上位にいける。ただ、それ以上に重要なのが、メンタルです。全米女子でも、優勝を意識した瞬間にダブルボギーを叩いてしまった。だから、今週のテーマは"欲"を出さないこと。優勝争いに加われたら、ひと呼吸置いてプレイしたい。38歳ですけど、私のゴルフ人生はまだまだ長いですよ」

 大山の、再度の上位進出はもちろんのこと、メジャー大会になってからは日本人女子初となる全英女子制覇へ、期待が膨らむ。

 日本ツアー勢では他に、"飛ばし屋"ふたりの若手に注目が集まっている。ひとりは、大山の活躍に刺激を受けた、という渡邉だ。

「大山さんの活躍は、日本で見ていて、すごく興奮しました。私も、全英女子でがんばりたいと、かなりモチベーションが高まりました」

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