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松山英樹、全米オープンでも勝てる「器」を証明した池ポチャ (2ページ目)

  • 武川玲子●協力 cooperation by Takekawa Reiko text by Sportiva
  • photo by Getty Images

「(大会前日の)昨日までは、ショットもアプローチもパターも、すべてよくなかった。それが今日(初日)、なぜよくなったのか、自分でもまったくわからない状態です。実際、スタート時点では不安でしたから。でも、プレイをこなしていくうちに、だんだんいいショットが増えてきて、不安も消えていった。いい感じでフェアウェーをとらえることができて、おかげでアイアンショットもいいところから打てた。それがよかったと思う」

 一転、2日目、3日目は、苦しいラウンドとなった。初日のラウンド終了後に松山は、好発進にも「(ショットもパットも)まだ自信を持ってできるところまできていない。明日以降はどうなるかわからない」と不安を口にしていた。そのとおり、2日目はショットが乱れ、3日目はパットが決まらず、スコアを伸ばし切れなかった。それでも、2日間とも「71」と耐えて、3日目を終えて通算10アンダー、首位と5打差の5位タイと踏ん張った。

「(2日目は)朝の練習から初日のいいフィーリングがなくて、同じように振っているつもりなのに、思いどおりにボールが打てなかった。その中で、よく1アンダーで回れたな、という感じです。あれだけグリーンを外しておいて、ボギー2個で収められることもなかなかないですから。

(3日目は)2日目よりはショットもパットもよくなっていましたけど、まだまだ不安を抱きながら打っているときがたくさんあった。いいショットやいいパットもあれば、同じくらいミスもあった。なんか、複雑な感じですね。何にしても、決まってほしい距離のパットが決まってくれなかったことが、スコアを伸ばせなかった要因かな、と思います」

 最終日は、前半こそスコアを伸ばせなかったが、後半に入って11番でようやくバーディーを奪うと、13番、14番、15番と3連続バーディー。13アンダーまで伸ばして、トップと2打差まで迫った。が、続く16番(パー3)のティーショットが池ポチャ。痛恨のダブルボギーを叩いて、大会連覇の夢は消えた。

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