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コウ・ウスンが語る「女子ツアー、韓国人選手が強い理由」 (5ページ目)

  • 古屋雅章●文 text by Furuya Masaaki
  • 村上庄吾●写真 photo by Murakami Shogo

 原江里菜がそういう状況でしょう。彼女もいい体をしているし、性格もいい。ゴルフも上手いんですよ。もう2~3勝すればスーパースターになれるのにと思っているんですが、何かちょっと足りないのかなぁ。

 鈴木愛も去年の日本女子プロゴルフ選手権(2014年9月11日~14日・美奈木GC)に勝った時はいい感じだったのに、最近ちょっとダメですね。まだ燃え尽きるのは早いでしょうに。私もそうでしたが、メジャーを勝ったときの、その嬉しさは半端じゃない。お金なんか要らないから、またあの試合で勝ちたいと思いました。だから日本の選手は、欲が少し足りないのかもしれないですね。

 渡邉彩香は今年、通算2勝目(4月2日~5日・ヤマハレディスオープン葛城 葛城GC)を挙げましたね。彼女はティーショットの飛距離が出るし。ツーオンを狙ったり、ピンをデッドに狙うことはいいんですけど、少しコースマネジメントが足りないかなと感じます。それができれば毎週、優勝争いに顔を出してきそうです。

 ツアーは日本人選手が強くなって、日韓対抗戦の様相を帯びてきたら、さらに盛り上がるはず。私は心から日本人選手を応援していますから、頑張ってもらいたいです!

※高又順(コウ・ウスン)
1964年4月21日生まれ。高校卒業後18歳でゴルフを始める。2年後に韓国のプロテストに合格。89年から4年連続で賞金女王に。93年8月に日本のプロテストに一発合格。翌94年にレギュラーツアーに参戦し、4試合目という異例の早さで初優勝を果たす。2002年には日本女子オープンを制覇。これまでにツアー8勝を挙げている。現在はレジェンズツアーを中心に参戦中。韓国人選手はもちろん、日本人の若手選手からの信頼も厚い

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