2015.05.22

【ゴルフ】藤田光里が語る優勝秘話「私を変えた83の大たたき」

  • 金明昱●文 text by Kim Myung-Wook
  • photo by Sueishi Naoyoshi,Getty Images

5月特集 いま見るなら、女子ゴルフ(5)

 昨季、「大型ルーキー」として注目を浴びた藤田光里。ツアー参戦2年目の春、彼女の最高の笑顔がようやく弾けた。今季8戦目のフジサンケイレディス(4月24日~26日/静岡県)で、悲願のツアー初優勝を飾ったのだ。
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フジサンケイレディスで優勝した藤田光里。表彰式では最高の笑顔を見せた。 あれから、およそ1カ月。勝利の瞬間をもう一度振り返ってもらうと、藤田は落ち着いた表情でこう切り出した。

「最後まで諦めなければ、こういった結果が出るんだなって。最後まで自分を信じてみるもんだなって、思いました」

 藤田はこれまで、上位争いをしていてもスコアが伸びなかったりすると、途中で試合を諦めたり、投げ出してしまったりすることが、度々あったという。

「でも、フジサンケイレディスでは違ったんです。(トップとの差が3打差に開いた)13番くらいで、試合を投げ出しそうな気持ちになったんですが、大江順一キャディーに『最後まで我慢したら、なんとかなる!』とハッパをかけられて、踏みとどまったんです。『最後までどうなるかわからないし、最後にはいいことがあるから』って言われ続けて、その言葉を信じて最後まで諦めないでプレイしました。そうしたら本当に最後にいいことが待っていた。それで、最後まで信じてやってみるもんだなって、思いましたね」

 最後まで試合を諦めず、藤田が勝利への執念を見せるようになった要因は、他にもある。今季5戦目のヤマハレディース(4月2日~5日/静岡県)でのことだ。