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【木村和久連載】ゴルフを楽しむ「とっておきの秘訣」教えます (2ページ目)

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa
  • 服部元信●イラスト illustration by Hattori Motonobu

 はたしてその後は、どうなったか。仕事柄、いろいろなコースでラウンドすることが増えて、ひとつのコースに集中するのが難しくなりました。

 しかも、燃え尽き症候群というのか、鶴舞CCでプレイする機会がかなり減りましたね。クラブ選手権やスクラッチ選手権といった主要競技は残っていましたが、それらはハンディキャップ(以下、ハンデ)なしの"ガチンコ勝負"。ハンデ「12」のわが身としては、そこで優勝するなんて、とても無理な注文です。
※技量が異なるプレイヤーが、公平に競え合えるようにするための基準値。例えば、ハンデ「3」の人がパー72のコースを「75」で回ると、パープレイとなる。同様に、ハンデ「12」の人は「84」で回れば、パープレイとなる。

 となると、大きな目標もなくなります。その挙句、たまに目的もなく鶴舞CCに行って、月例競技に出たりすると「95」とか叩いてしまうんです。これはもう、競技会やハンデ、スコアを意識したゴルフは、「1回、休んだほうがいいな」と思いましたね。アマチュアゴルファーとして極めるのも「きついな」と......。

 一般的なアマチュアゴルファーで、モチベーションを上げられる期間は、せいぜい5、6年です。あとは、頭打ち。マンネリになる。

 アマチュアのハンデは「12」くらいから、Aグループという上手なカテゴリーに入って試合をします。相撲で言うところの、前頭筆頭と言ったところでしょうか。それから、ハンデ「11」「10」と減らしていくのが、なかなか難しい。さらに「9」というシングルとなるには、相撲で言えば2場所連続優勝くらい、月例競技で2連勝くらいしないと、行けない"領域"です。

 結局、そこを突き抜けられないので、中だるみとなる。シングルハンデというのが、多くのアマチュアにとって"壁"になる場合が多いです。

 おまけに、以前は所属クラブごとに計算されていたハンデが、JGA(日本ゴルフ協会)ハンデを採用されることになると、「12」あった自分のハンデも「15」に降下。これより下がってしまったら、「恥ずかしくて死にそう」という気持ちになってしまいました。そして、とうとうアマチュアゴルファーとしてがんばることも、「いっそ、辞めてしまえ」ということになったのです。

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