2015.02.03

再び1打差に泣くも、松山英樹が示した「一流の証」

  • 武川玲子●協力 cooperation by Takekawa Reikotext by Sportiva
  • photo by Getty Images

 2015年初戦のヒュンダイトーナメント(現地1月9日~12日/ハワイ州)と同じようなシチュエーションだった。ウエイストマネジメント・フェニックスオープン(現地1月29日~2月1日)に挑んだ松山英樹(22歳)は、最終日最終18番ホールで、決めればプレーオフというバーディーパットを迎えていた。

 トップは、松山と同じ最終組のブロックス・ケプカ(24歳・アメリカ)。15番パー5のイーグルで通算15アンダーとして単独トップに立ったケプカは、決めれば優勝というバーディーパットを先に打って惜しくも外していた。一打差で追う松山のバーディーパットはおよそ5m。グリーンを囲む大勢のギャラリーも固唾(かたず)をのんで見守ったが、ボールはカップ手前で右に曲がって、松山はがっくりと腰を落とした。ヒュンダイトーナメントと同様、またもトップと一打差で涙を飲んだ松山は、4日間通算14アンダー、2位タイに終わった。

「(最終日の)今日は、いいショットが一発も打てなかった。それは、まだまだ練習が足りないから。自信を持って試合に臨めていない結果が、こういう(優勝のチャンスを逃す)形になった。パッティングに関しても、後半はうまく打てなくなった。大事なところでのプレイがまだまだだな、と思う」

あと一歩及ばず、米ツアー2勝目を逃した松山英樹。 フェニックスオープンは、昨年も優勝争いに絡んで4位タイと奮闘。今年、コースは少し改造されたが、それでも相性はいいのだろう。初日は「ショットの調子が悪い」と嘆きながらも、松山は4バーディー、2ボギーの通算2アンダー、暫定29位タイとまずまずのスタートを切った。

「初日はいいプレイだった。後半、ちょっとバタバタしたけれども、上がりがよかったので(18番でバーディー)、いいイメージを明日につなげられると思う。ミスはいっぱいありましたけど、許容範囲で収まっていた」

 2日目は10番スタートの前半で4つスコアを落として、一時は予選落ちの危機にも直面したが、後半に4つのバーディーを奪って挽回。通算2アンダーをキープして、27位タイで決勝ラウンドに駒を進めた。

「前半で4オーバー叩きましたけど、そんなに悪い感じはしていなかった。大きなミスは、14番のOBになったティーショットぐらい。パッティングもいいストロークをしていながら、入らなかっただけ。スコアを落としてしまったのは、いろいろなことが噛み合わなかった結果。まあ、よく耐えました。後半になって、パッティングが入ってくれたのでよかった。明日以降、(8打差の)トップがどれくらいまで伸ばすかわかりませんけど、ミスをなくしていけば、少しでも差は縮められると思う」