2013.07.20

【ゴルフ】全英オープン、松山英樹に見た「メジャー制覇」の現実味

  • テレビ朝日 全英オープン取材班●構成 text by tv asahi The open crew
  • photo by Getty Images

 第142回全英オープンは、2日間の予選ラウンドが終了。”怪物ルーキー”松山英樹は、トータル2オーバーの20位タイで、全米オープンに続いて見事に予選通過を果たした。しかも、首位に5打差と、優勝争いにも十分に加わっていける好位置につけた。

予選ラウンドで素晴らしいゴルフを見せ、優勝を狙える位置につけている松山英樹。
 初日、フィル・ミケルソン、ローリー・マキロイという、世界を代表する選手とのラウンドには、大勢のギャラリーが集結。想像以上の大歓声になのか、松山は「今までで、いちばん緊張しました」と、”怪物”らしからぬコメントをした。にもかかわらず、5つのバーディーを奪うなど、堂々たるプレイを披露。初挑戦となる全英オープンのファーストラウンドで、イーブンパーという上々のスタートを切り、大物ぶりを発揮した。

 2日目、前日とは正反対の、普段はあまり吹かない北東からの強い風に、多くの選手が苦しめられた。しかし、早めに現地入りしていた松山は、前週の土曜日(7月13日)にこの風を経験していた。おかげで風に翻弄されることはなかった。

 それどころか、本人が「ショットは100点」というように、ティーショットは、ほぼフェアウェーをとらえた。この日、深いラフに入れてしまったのは、わずかに1回。万全の準備を整えてきたことで、難コースのミュアフィールドを完全に攻略できていた。

 今大会の解説を務める羽川豊プロも、その点を高く評価し、松山のプレイぶりを称えた。
「(ショットは)自分の狙ったところに打てている。とにかく、ゴルフの内容がいい」

 さらに、予選2日間のラウンドリポートを務め、間近でプレイを見ていた青木功プロも、松山のたくましい姿に目を細めた。
「ショットがいいから、自分の思うとおりのゴルフができている。ミケルソンと同じ組でも、気後れせずに、堂々とプレイしていた。大したもんだよ」

 一方で、好天続きで気温が上がり、2日目にはさらに固くなったグリーン攻略には、松山もやや苦戦した。3番でバーディーチャンスから痛恨の3パットでボギーを叩くと、8番でも1.5mのパーパットを外してボギー。さらに14番でも、この日3つ目の3パットでボギーとした。

「ここまで(パットが)悪いのは、久しぶりで、戸惑っている。パットは10点」

 苦しめられたパッティングには、松山自身、厳しい評価を下した。15番で連続ボギーを叩き、トータル3オーバーとした際には、自らへの怒りが込み上げてきたのだろう、珍しく険しい表情を見せた。