【女子ゴルフ】宮里藍、全米女子オープン制覇の準備は整っている (3ページ目)
全米女子オープンという最難関の戦いの中では、普段の戦い以上に我慢が強いられる。それでも、勝つためには前に進まなければならない。
だからこそ、試合中であれ、溜まった不満を一度吐き出し、気持ちをリセットして次のホールにつなげなければならない。そう考えた、宮里なりのメンタルコントロールが最大の危機も最小限に収めた。結果、16番で2日目初のバーディーを奪い、トータルイーブンパーでフィニッシュ。首位とは5打差で、決勝ラウンドで十分に巻き返せる位置につけた。
「日本の子どもたちが、苦しみながらも戦う選手の姿を見て、自分も(プロに)なりたいと思えるような戦いをしてほしい。日本人が勝利する可能性は、十分にあると思う」と、村口プロも期待を膨らませる。
「(優勝の行方は)まだまだわからないと思う。私としては、イーブンで終わって、いい位置だと思っています。(トップも)そんなに遠くにはいかないと思いますし」
そう語って取材陣のインタビューを終えた宮里は、疲れているにもかかわらず、並んで待っていたファンの子どもたちのもとへ駆け寄り、サインを続けていた。
これまでのメジャーでは、決して見ることのできなかった光景だと思う。この余裕こそが、宮里の今の強さを物語っていると感じた。傍(かたわ)らにいた宮里の母、豊子さんも「精神的に強くなったね」とつぶやき、誇らしげに娘の姿を見つめていた。
日本人初のメジャー制覇へ、宮里藍の準備は整っている。
第67回全米女子オープンゴルフ
テレビ朝日系列地上波独占放送
第3日 7月8日(日) 朝4時00分~7時00分
最終日 7月9日(月) 朝4時00分~7時00分
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