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【ワールドカップ】アフリカ勢は10チーム中9チームが決勝トーナメントと大躍進 背景に欧州育ちの選手たち (4ページ目)

  • 後藤健生●文 text by Takeo Goto

【欧州とアフリカはもはや同一の存在】

 アフリカにルーツを持ち、欧州で育った選手たちのうち、ある選手は育った欧州の代表を選択し、また、ある選手は祖国のユニフォームを着てプレーする......。そんな時代が到来したのである。たとえばアルジェリア代表のGKルカ・ジダンはフランス生まれでスペイン育ちだが、父親のアルジェリア系フランス人ジネディーヌ・ジダンはフランス代表としてプレーした。

 そのルカが所属するアルジェリアはラウンド32ではスイスと対戦し、優勢に試合を進めていたものの0対2で敗れてしまった。10分にスイスのヨハン・マンザンビのドリブル突破からのクロスをブレール・エンボロに決められ、さらに後半開始直後にもダン・エンドイェに2点目を奪われた。

 そのマンザンビはスイス生まれで両親はアンゴラとコンゴ民主共和国の出身、エンボロはカメルーン生まれ(幼少期にスイスへ移住)。そして、エンドイェもスイス生まれながら父親はセネガル人と、スイスの得点に絡んだのはいずれもアフリカにルーツを持つ選手たちだった。

 今では欧州チームにはどこもアフリカ系の選手がプレーしており、逆にアフリカのチームの選手の大半は欧州生まれ......。サッカーの世界では、欧州とアフリカはもはやほぼ同一の存在と考えたほうがいいのかもしれない。

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著者プロフィール

  • 後藤健生

    後藤健生 (ごとう・たけお)

    1952年、東京都生まれ。慶應義塾大学大学院博士課程修了(国際政治)。1964年の東京五輪以来、サッカー観戦を続け、1974年西ドイツW杯以来ワールドカップはすべて現地観戦。カタール大会では29試合を観戦した。2025年、生涯観戦試合数は7700試合を超えた。主な著書に『日本サッカー史――日本代表の90年』(2007年、双葉社)、『国立競技場の100年――明治神宮外苑から見る日本の近代スポーツ』(2013年、ミネルヴァ書房)、『森保ジャパン 世界で勝つための条件―日本代表監督論』(2019年、NHK出版新書)など。

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