サッカー日本代表にとって教科書となるチームも チャンピオンズリーグ上位陣の戦いを振り返る (2ページ目)
【来季に期待のバイエルン】
CLで連覇を達成したチームは、過去33シーズンの歴史のなかでも、レアル・マドリードただ1チームしかない(2015-16シーズンから3連覇)。王手をかけたチームは4チーム(ミラン、アヤックス、ユベントス、マンチェスター・ユナイテッド)存在したが、それぞれ決勝でアヤックス、ユベントス、ドルトムント、バルセロナの前に涙を飲んでいる。PSGがレアル・マドリードに続くチームになれるか。これも大きな見どころである。
アーセナルはシーズン終盤の調子でPSGに劣る。シーズン半ばまでは断トツの存在として欧州に君臨していたが、そこから少しずつ下降。プレミアリーグは貯金を生かしてなんとか制したが、CL決勝に向けて余力はどれほど残されているか。ブックメーカー各社がPSGわずかに有利とみる理由だろう。
ルイス・エンリケとミケル・アルテタ。監督はともにスペイン人だ。ちなみに、ヨーロッパリーグを制したアストン・ヴィラの監督、ウナイ・エメリもスペイン人である。さらに言うならば、カンファレンスリーグ決勝に残ったラージョ・バジェカーノの監督、イニゴ・ペレスもだ。フランス(PSG)、イングランド(アーセナル)、そしてスペイン。2026年ワールドカップの優勝候補が、終盤を迎えた欧州のカップ戦にも深く関与しているという事実。それぞれの国の現在の勢いを感じずにはいられない。
だが、個人的にはそれに加えてドイツも見逃せない存在に見える。準決勝でPSGに敗れたドイツサッカーを象徴するクラブ、バイエルンの話である。来季の話をすれば鬼が笑うと言われるかもしれないが、それを承知のうえで、筆者はバイエルンをCLの優勝候補の筆頭に推したくなる。
根拠となるのは準決勝の戦いぶりだ。すなわち敗れ方になる。第1戦(5-4でPSGが勝利)でも、内容的にPSGを上回っているかに見えたが、第2戦も同様で、合計スコア6-4で迎えたアディショナルタイムに入ってもなお攻め続け、ハリー・ケインのゴールで6-5に詰め寄った姿はかなり感動的で、文字どおり来季につながる敗戦と言えた。
2 / 4


