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ワールドカップ史上最強チームは4大会で3回優勝 サッカー王国ブラジル誕生ストーリー (2ページ目)

  • 後藤健生●文 text by Takeo Goto

【ペレの時代】

 1958年スウェーデン大会で、17歳でW杯にデビューしたペレ。

 現在であれば、ペレほどの逸材がいれば少年時代に全世界から注目を受け、おそらく17歳になる前に欧州のクラブに引き抜かれているだろう。だが、まだ南米と欧州の距離が遠かった時代。欧州の人たちは、それまで全く知らなかったペレという存在に出会って衝撃を受けたのだ(当時のW杯には、そうした大陸間交流の意味があった)。

 そのペレだが、1962年チリ大会では2戦目で負傷してそれ以降は出場できず、1966年イングランド大会では欧州勢のラフなタックルに封じ込まれてしまった。しかし、彼にとって集大成となったのは1970年のメキシコ大会だった。

 この時のブラジルは、まるでホームチームであるかのような熱烈なサポートを受けながら快進撃を続け、イングランド、ルーマニア、チェコスロバキアという強豪ぞろいのグループリーグから決勝戦までひとつの引き分けもなく全勝で優勝を飾った(南米予選も6戦全勝!)。

 まさにW杯史上最強のチームだった。

「ペレの時代」と書いたが、ペレ以外にもブラジルには数多くのタレントがいた。初優勝の時にはジジ、ババ、マリオ・ザガロ、ガリンシャなどがおり、ジウマールというブラジル史上最高のGKも擁していた。

 また、1970年のセレソンではトスタン、リベリーノ、ジャイルジーニョ、カルロス・アルベルトといった主役級の選手がペレのために献身的に戦っていた。

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