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プレミアリーグはアーセナルがこのまま突っ走る? 林陵平&下田恒幸がビッグクラブのシーズン前半をチェック (3ページ目)

  • 安洋一郎●文 text by Yoichiro Yasu

【予想できなかったリバプールの悩み】

 続いてはリバプールです。

下田 現在の状況は予想していましたか?

 いや、予想できないでしょう(笑)。

下田 後出しっぽくて申し訳ないですけど、開幕から7連勝とずっと勝っていたじゃないですか。でも、劇的に勝ちすぎていたので「これ怪しくないのかな?」と思っていました。土俵際でギリギリ勝っていましたけど、危うさは感じていました。

 確かにゲーム内容は良くなかったですよね。結果が出ていたので、その部分はあまり見えていなかったですが、両サイドバックや中盤、前線にジェレミー・フリンポンやフロリアン・ビルツ、ウーゴ・エキティケらを加えたなかで、アルネ・スロット監督には迷いがあったと思います。

下田 悩んでいるように見えますか?

 柔軟性と流動性がカギだった昨季のチャンピオンズリーグ(CL)王者パリ・サンジェルマンに近いレベルのチームにしたいのかなと思いました。ただ、それがうまくいかなかったです。

下田 一気にメンバーを変えすぎたのもありますよね。

 あそこまで大金を使って選手を獲得した場合は、変えざるを得ないと思います。逆に選手を獲得しすぎて難しくなったように見えますね。

下田 僕はユルゲン・クロップ政権からスロット1年目まで主力だったトレント・アレクサンダー=アーノルド(現レアル・マドリード)とルイス・ディアス(現バイエルン)が退団した穴の大きさを感じています。ゲームによってはこのふたりで勝利が決まることもあるほどの存在感でした。

 その代わりになるような選手プラスアルファという意図で選手を組んだと思いますが、難しかったですね。アレクサンダー=アーノルドがいなくなったことによってモハメド・サラーも影響を受けましたし、ルイス・ディアスがいなくなったことで左ウイングがコーディ・ガクポしかいなくなりました。

下田 これも痛いですよね。変化があまりつかないですもんね。

 現時点でリバプールは首位と勝ち点を大きく離されているので優勝は厳しいと思います。ただ、CL圏内は可能な位置なので、ここからスロットがどのように立て直すのか見ていきたいです。

>>後編「チェルシー、マンチェスター・ユナイテッド、トッテナム&日本人選手をチェック」につづく

著者プロフィール

  • 林 陵平

    林 陵平 (はやし・りょうへい)

    1986年9月8日生まれ。東京都八王子市出身。ジュニアからユースまで、東京ヴェルディの育成組織でプレーし、明治大学を経て2009年に東京ヴェルディ入り。レフティの大型FWとして活躍した。10年に柏レイソルに移籍し、11年にJ1優勝を経験。その後、モンテディオ山形、水戸ホーリーホック、再び東京Ⅴ、FC町田ゼルビア、ザスパクサツ群馬でプレーし、20年に現役を引退。Jリーグ通算300試合出場67得点。現役時代から海外サッカー通として知られ、メディア出演多数。現在はプレミアリーグからJリーグまで幅広く解説を務め、トップランナーとして活躍中。

  • 下田恒幸

    下田恒幸 (しもだ・つねゆき)

    1967年生まれ。東京都町田市出身。小学生時代に在住していたブラジルで出会ったラジオのサッカー中継がきっかけで実況アナウンサーを志す。1990年仙台放送入社、2005年からフリー。主にサッカー中継(Jリーグ、欧州主要リーグ)を担当している。W杯南アフリカ大会の日本×カメルーン戦、本田圭佑と長友佑都が対決したミラノダービーを現地中継。CL決勝を3度、EL決勝を5度担当するなど経験豊富。サッカー以外の競技の実況にも対応する。

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