【プレミアリーグ】今季のマンチェスター・シティで光るニコ・オライリー 20歳とは思えない落ち着きとチームへのフィット感 (2ページ目)
【狭小2対2でのダブルチーム破り】
いきなりポケットへ走り込むのではなく、かといってドクの後方支援をしていたわけでもない。守備側の二番目の選手のすぐ近くに立っていたのだ。
守備側のひとりはドクと対峙している。もうひとりはそれより少し敵陣側に立つ。対峙しているDFの斜め後ろにいないのはカットインを警戒しているからだ。この時、オライリーはこのカバー役の相手のすぐ側、やや背中側にポジショニングしていた。このようなサポートの仕方は比較的珍しいのではないかと思う。
狙いとしては、ここからタイミングを計ってのポケットへの進入だが、むしろ相手ふたりの出方次第で変化をつけやすいのがメリットだろう。
ドクが縦に仕掛けるとみせてふたりの守備者を引きつけ、このふたりの間にボールを通す。すると、ふたりの背後にいるオライリーはフリーでポケットへ進入する。あるいはカバーリングしている守備者の背後ではなく手前側に立ち、ドクが縦へ加速した際にカバーさせないようにブロックする。
ドクと相手ふたりではなく、ごく狭いスペースで2対2にすることで、ドクとDFを1対1の関係にするか、逆にドクにふたり引きつけることでオライリーがフリーになる。これは狭いスペースだからこそ可能なやり方で、フットサルでよく見られる方法に近い。
シティはいつも新しいやり方を編み出してきたチームだが、ダブルチーム破りとしての「狭小2対2」もそのひとつになりそうである。
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