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【プレミアリーグ】今季のマンチェスター・シティで光るニコ・オライリー 20歳とは思えない落ち着きとチームへのフィット感 (3ページ目)

  • 西部謙司●文 text by Nishibe Kenji

【グアルディオラのスタイルにフィットしている】

 オライリーは8歳からシティのアカデミーでプレーしてきた。柔軟なボールコントロールと視野の広さ、落ち着いたプレーぶりで将来を嘱望され、17歳でプロ契約を結ぶ。2024-25シーズンのコミュニティシールド(vsマンチェスター・ユナイテッド)でデビュー。このシーズンはプレミアリーグ9試合に出場して2ゴールだった。

 2年目の今季、第10節のボーンマス戦からは先発フル出場が続いている。ポジションは左SBだ。

 193㎝の左利き。本来のポジションはMFだが、シティのプレースタイルにはフィットしている。DFというより実質的にMFのプレーを求められているからだ。

 リーグ第16節時点では、ナタン・アケが左SBとして7試合、新加入のラヤン・アイト=ヌーリが5試合。15試合出場のオライリーが左のファーストチョイスとみていいだろう。アケはセンターバックとの兼任。アイト=ヌーリはオライリーと似たテクニカルなタイプ。いずれにしろ守備力と上下動とクロスボールという従来のSBのイメージとは違った特徴の選手が起用されている。

 オライリーはアカデミー育ちのせいか、ジョゼップ・グアルディオラ監督のプレースタイルに非常によくフィットしている。前記のドクとの関係性など独特な動き方をしているが、おそらくオライリーの思いつきではなく、あらかじめ用意したものではないかと思う。

 その場の個人のヒラメキはサッカーでは欠かせない一方で、シティにはチームとしてのセオリーがある。オライリーはそれをよく把握しているので周囲と齟齬がない。ソリストとしての能力もさることながら、オーケストラの一員として完璧にプレーできるタイプである。

 20歳とは思えない落ち着きとフィット感で、それがレギュラーポジションをつかめている理由のひとつだろう。ドクとの関係性でも、なぜそこに立つのかを完全に理解しているように見える。

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