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プレミアリーグのベテランストライカーが熱い! 鄭大世がピックアップする注目FWたち

  • 安洋一郎●取材・文 text by Yasu Yoichiro

鄭大世解説! プレミアリーグのFWたち 後編

 プレミアリーグの解説で人気の鄭大世さんに、今季注目のFWを挙げてもらった。テーマは「がんばれ!おっさん」。ハイレベルなリーグで存在感を見せる、ベテランストライカーたちが熱い。(データは第13節終了時)

>>前編「鄭大世の移籍100億円超のストライカー診断」

ブライトンで活躍するFWダニー・ウェルベック photo by Getty Imagesブライトンで活躍するFWダニー・ウェルベック photo by Getty Imagesこの記事に関連する写真を見る【動画】「おっさんストライカー」がんばれ! 鄭大世が注目するプレミアリーグのベテランストライカーたち↓↓↓

【人間味あふれる姿】

カラム・ウィルソン(ウェストハム・ユナイテッド) 
生年月日:1992年2月27日 
プレミアリーグ成績:10試合4ゴール0アシスト

 カラム・ウィルソンは、常にゴールを決めることを念頭にプレーしている、旧時代の9番タイプの選手です。

 前所属のニューカッスル・ユナイテッド時代は、今夏にリバプールへ移籍したアレクサンデル・イサクとポジション争いをしながら、最終的にはベンチを温める時間が長くなっていました。ただ、それでも試合に出れば結果を残していたのが彼のすごさと言えると思います。

 試合に出場することができない"悔しさ"をゴールに変えられる、人間味あふれる姿が印象的でした。

 今シーズン移籍したウェストハムは、開幕からチームの調子があまりいいとは言えません。特にウィルソンのようなタイプの選手からすると、引いたところからカウンターに出る守備的な戦い方を選択しているチームは難しいと思います。

 というのも、彼はスピードもありますが、ひとりで局面を打開できる選手ではありません。カウンターでも最後にポジショニングのうまさで点を取る選手です。

 ウィルソン個人がクラブの調子を上げることは難しいと思いますが、逆にクラブの調子が上がればウィルソンの状態も自然と上がってくると思います。

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著者プロフィール

  • 鄭大世

    鄭大世 (チョン・テセ)

    1984年3月2日生まれ。愛知県名古屋市出身。朝鮮大学校から2006年に川崎フロンターレに入団し、FWとして活躍。2010年からはドイツへ渡り、ボーフム、ケルンでプレー。その後韓国の水原三星、清水エスパルス、アルビレックス新潟、FC町田ゼルビアで活躍し、2022年シーズンを最後に現役を引退した。北朝鮮代表として2010年南アフリカW杯に出場している。

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