「整いつつある」久保建英、サッカー日本代表への合流を前に、地元スペイン人記者がケガの回復具合に言及 (3ページ目)
【コンディションが整いゲデスと共存へ】
バレネチェアがアスレティック戦で負傷したことで、エルチェ戦では久保とゲデスの共存という新たな道が開かれ、久保は9月24日のマジョルカ戦以来となる先発復帰を果たした。
試合前日、セルヒオ・フランシスコは「我々は1カ月半、タケの足首のケアをいろいろとやってきた。そしてセルタ戦前に再発した際、医師、コーチングスタッフ、そして選手自身で、100%の状態に戻るまでプレーさせないという決定を下したんだ。彼は今、100%に近づいてきたのでメンバーに加えた」と説明した。
一方、ゲデスについては、「我々が求めるリズムや要求に適応し、日々よくなっている。そして、チームにとって自分が重要な存在であると実感しており、自信を持っている。3つの攻撃ポジションでプレーでき、そのすべてでいい働きができる」と述べている。
エルチェ戦では久保を右サイド、ゲデスを左サイドに配置する布陣で臨んだ。今季1部に復帰したエルチェは卓越したボールコントロールで、幸先のいいスタートを切っている。今回の対戦でも、試合を通じてそのプレースタイルを貫かれ、ラ・レアルは守備に多くの時間を費やした。そんななかで迎えた最大のチャンスは、ボール奪取後の素早いカウンターから生まれ、そのうちのひとつでは久保が主役となった。
前半半ば、セルヒオ・ゴメスが左サイドから送った絶妙なクロスを、久保がハーフボレーで合わせたが、GKマティアス・ディトゥーロの好セーブに阻まれた。押され気味の試合展開もあって、久保は普段よりもプレーへの関与が少なかったが、ボールを受けた際にはゲデスとの相性のよさを垣間見せた。久保がボールを足元に求め、相手をかわすタイプであるのに対し、ゲデスは素早く深く切り込み、スペースを突くタイプの選手だからだ。
この日は久保が右サイドを動き回ってピッチの幅を広げた一方、ゲデスは左サイドを頻繁に離れて中に入り、エルチェの高いディフェンスラインの裏を狙い、久保にスルーパスを要求した。
この試合で両選手の特性が大きく異なること、そして久保のコンディションが整いつつあることが証明された。久保はアスレティック戦で30分間、エルチェ戦で60分間プレーし、そこまで目立つ活躍はなかったが、フィジカル的な回復を示した。
久保はこの後、母国でガーナとボリビアとの親善試合に臨むが、先月のブラジル戦よりも重要な役割を果たせるだろう。サン・セバスティアンでの2週間の"強制的な休息"が功を奏し、より本来の姿を取り戻し、最高の状態に近づけている。
髙橋智行●翻訳(translation by Takahashi Tomoyuki)
著者プロフィール
高橋智行 (たかはし・ともゆき)
茨城県出身。大学卒業後、映像関連の仕事を経て2006年にスペインへ渡り、サッカーに関する記事執筆や翻訳、スポーツ紙通信員など、リーガ・エスパニョーラを中心としたメディアの仕事に携わっている。
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