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三笘薫がゴールを決めても高評価を得られなかった理由 トッテナム戦で見たい「縦突破」

  • 杉山茂樹●文 text by Sugiyama Shigeki

 プレミアリーグ第5節、三笘薫所属のブライトンはホームでトッテナムと対戦する。昨季は17位に沈んだトッテナムだが、監督をトーマス・フランクに代えた今季は、開幕以来4戦して3勝1敗。勝ち点9で3位につける好スタートを切った。

 片やブライトンはここまで1勝1分2敗。マンチェスター・シティに勝利したものの、フラム、エバートン、ボーンマスという最近の成績に照らすと格下に値するチームに勝つことができなかった。調子はいまひとつ。移籍でチームを去った選手の穴が埋まっていない状態だ。三笘の調子もチーム同様いまひとつ。自慢のドリブルで観衆を沸かせることができていない。

 しかし、前戦のボーンマス戦では得点を奪うことはできた。後半3分、右ウイング、ヤンクバ・ミンテ(ガンビア代表)の折り返しにファーサイドで反応。同点とする今季初ゴールを頭で押し込んでいる。

前節ボーンマス戦でヘディングのゴールを決めた三笘薫(ブライトン) photo by Rex/AFLO前節ボーンマス戦でヘディングのゴールを決めた三笘薫(ブライトン) photo by Rex/AFLOこの記事に関連する写真を見る"ごっつぁんゴール"とは言わないが、絶賛されるべきすごいシュートを決めたわけではない。そこに居合わせたポジション取りのよさ、得点への嗅覚は讃えられるが、印象度ではアシスト役を演じたミンテの右サイドにおけるウイングプレーのほうが勝ることになった。

 得点とアシスト。価値が高いのは得点だという解釈に従えば、三笘の評価はミンテを上回ることになる。しかし、欧州の採点サイトに目を通せば、ミンテの評価は三笘を上回っていた。試合を通しての評価で勝ったのは左ウイングではなく、右ウイングだった。

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著者プロフィール

  • 杉山茂樹

    杉山茂樹 (すぎやましげき)

    スポーツライター。静岡県出身。得意分野はサッカーでW杯取材は2022年カタール大会で11回連続。五輪も夏冬併せ9度取材。著書に『ドーハ以後』(文藝春秋)、『4-2-3-1』『バルサ対マンU』(光文社)、『3-4-3』(集英社)、『日本サッカー偏差値52』(じっぴコンパクト新書)、『「負け」に向き合う勇気』(星海社新書)、『監督図鑑』(廣済堂出版)、『36.4%のゴールはサイドから生まれる』(実業之日本社)など多数。

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