【プレミアリーグ】ガーディアン紙記者が推す新シーズンの注目選手6選 英国史上最高額231億円で加入したのは... (3ページ目)
フィル・フォデン/マンチェスター・シティ
1年前、プレミアリーグの選手たちも、フットボールライター協会も、リーグ機構も、シーズン最優秀選手にフィル・フォデンを選んだ。2023-24シーズンは全公式戦で53試合に出場し、27得点をマーク。マンチェスター・シティの下部組織出身のスキルフルなレフティーが、試合を決定づけられるエースに成長したことを強く印象づけたシーズンだった。
その勢いに乗って臨んだはずのEURO2024で、落とし穴が待っていた。決勝までの7試合のすべてに先発しながら、得点もアシストも記録することなく、最後はスペインに1-2と惜敗。このスランプを次のシーズンも引きずり、ゴール数は半分以下に減った。プライベートの問題でメンタルに不安を抱えていたことを明かした25歳は、新シーズンに復活を誓う。ケビン・デ・ブライネが去った今、フォデンは真のリーダーとして期待されている。
エベレチ・エゼ/クリスタル・パレス
サウスロンドンのタフな地域で生まれ育ったナイジェリアの血を引くアタッカーは、クリスタル・パレスでの5シーズン目の昨季、自身とクラブの双方にとって初のメジャータイトルを手にした。マンチェスター・シティとのFAカップ決勝では、試合唯一のゴールを決めて英雄に。その1年と少し前に就任したオリバー・グラスナー監督の指導により、継続性を身につけ、頻繁に決定機に関与するようになった。
相手を食ったような勝負の挑み方は、ロンドン郊外のケージフットボール仕込みだ──恵まれなかった少年時代、金網に囲まれた小さなピッチしか居場所はなかったと明かす。新シーズンのコミュニティーシールドも制した今、かつてエゼに三行半を突きつけたアーセナルやトッテナムらが熱心に彼を勧誘している。9月1日までに所属先が変わっている可能性も捨て切れないが、パレスのサポーターはふてぶてしい背番号10の残留を祈っている。
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