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【プレミアリーグ】ガーディアン紙記者が推す新シーズンの注目選手6選 英国史上最高額231億円で加入したのは... (2ページ目)

  • ジョン・ブルーウィン●文 text by John Brewin 井川洋一●翻訳・構成 translation by Igawa Yoichi

エステバン/チェルシー

「僕と家族にとって、欧州のビッグクラブで自分がプレーすることが夢だったんだ」とチェルシーへの入団会見で語ったエステバンは、ブラジルでもっとも注目されていた超逸材だ。4月に18歳になったウイングは、この年齢にして前所属先のパルメイラスで公式戦83試合に出場、ブラジル代表でも5キャップを刻んでいる。今夏のクラブW杯では、準々決勝でチェルシーと対戦し、同大会で自身唯一のゴールを移籍先から記録した。

 ロンドンの新天地にはすでに多くのアタッカーが彼と同じポジションにおり、出場機会を得られるかどうかは、適応次第となるか。とはいえ、潜在能力はそのなかでもトップクラスに違いない。推定移籍金総額5140万ポンド(約102億円)がその証拠だ。スピーディーかつ変幻自在のドリブルで、プレミアリーグの屈強な守備者たちに尻もちをつかせる日も遠くないだろう。注目したい。

マテウス・クーニャ/マンチェスター・ユナイテッド

 イングランド随一の名門クラブは異端の英雄を好んできた。エリック・カントナやロイ・キーンを筆頭に、アレックス・ファーガソン後の低迷期にも、ポール・ポグバやズラタン・イブラヒモビッチらに再生を託した。今夏に推定移籍金6250万ポンド(約125億円)でウォルバーハンプトン・ワンダラーズから加わったマテウス・クーニャも、似た資質を備えている。

 現在26歳のブラジル代表ストライカーは、巧みなドリブルで敵陣を崩し、パワフルかつ精緻なシュートで得点を量産し、昨季のウルブスの残留に大きく寄与した。ただし、過去の異端児たちと同様に激しやすく、昨シーズンはイプスウィッチ・タウンのセキュリティースタッフと揉め、さらにボーンマス戦でレッドカードも受けて、計6試合の出場停止処分を受けている。現在のユナイテッドはかつてのように真のトップクラスのストライカーを惹きつけられなくなってしまったが、逆にクーニャのようなポテンシャルの持ち主が爆発すれば面白い。

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