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【欧州サッカー】サッカー日本代表の論点「ポスト長友」 期待の19歳はスウェーデンからステップアップを目指す

 ヨーロッパ各国でプレーする日本人選手は100人を超える勢い。そのなかで、今季もっともジャンプアップが期待されるのは誰か。長年、欧州サッカーを取材してきたジャーナリストが推すのは――。いまは無名でも将来を嘱望される選手がいる。

メンタル、フィジカル両面で強靭な左サイドバック
小杉啓太(ユールゴーデン)

浅田真樹●文 text by Asada Masaki

 日本代表における長友佑都(FC東京)の扱いをめぐっては、さまざまな意見が聞かれる。

 大まかに論点をまとめれば、いわゆる精神的支柱としての役割(だけ)で招集されることをよしとするのか否か。そして、いまだ一選手として日本代表にふさわしい力を備えているのか否かの2点である。

 前者についてどう考えるかはともかく、日本代表において長友が長らく務めてきた左サイドバックの後釜、すなわち"ポスト長友"がなかなか現れてこない実情があるのは確かだろう。

 森保一監督が主戦システムとして3バックを採用しているのも、これとまったく無関係ではないのかもしれない。

 そこで期待したいのが、ユールゴーデン(スウェーデン)に所属する19歳、小杉啓太である。

スウェーデンリーグで試合経験を積む小杉啓太(ユールゴーデン) photo by AFLO スウェーデンリーグで試合経験を積む小杉啓太(ユールゴーデン) photo by AFLO この記事に関連する写真を見る U-17日本代表として、一昨年のU-17ワールドカップに主力としてはもちろん、キャプテンとして出場した小杉は、世界基準の相手に対しても強度の高いプレーを披露。このレベルでも十分に"戦える選手"であることを証明した。

 また、試合中に甘さが見えれば、チームメイトには躊躇なく厳しい言葉も投げかけるなど、リーダーシップがあり、メンタル的な強さを感じさせるのも彼の魅力だ。

 身長172cmと体格的に恵まれているわけではなく、技術的にも目を見張るものがあるわけではないが、むしろメンタル、フィジカルの両面で、強度の高いプレーを継続的に発揮できる点は、海外向きの素材だと言えるだろう。

 小杉は湘南ベルマーレのアカデミー出身であり、J2降格危機にあるクラブの現状を見ると、湘南は惜しい人材を手放してしまったものだとも感じるが、トップチームデビューを待たずに海外移籍へと踏みきったことは、むしろよりよい決断だったかもしれない。

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