サッカー日本代表が最も苦手そうな国 来年のワールドカップ優勝候補フランスに立ち向かう方法はあるのか (3ページ目)
日本がフランスから金星を挙げる可能性は低い。CLの決勝戦でインテルがパリ・サンジェルマンに蹴散らされたように、守りきることは無理だろう。三笘や堂安がウイングバックでバックラインに入った編成では、サイドはエムバペやデンベレにズタズタにされる。幸運に助けられてしばらく失点を免れても、オリーセやシェルキのトリッキーなプレーに膝をつくことになるだろう。
むしろ真っ向勝負で、「攻撃こそ防御なり」に活路を見出すしかない。
屈強なMFラインを越えるのは至難の業だが、守田英正や鎌田大地はやり合える。中村もリーグアンで二桁得点を記録し、チームをフランスカップ決勝に導いているわけで、得点力と技術は通用する。また2023-24シーズンのCLラウンド16では、久保建英がレアル・ソシエダの選手としてパリ・サンジェルマンと対決。試合は敗れたし、エムバペには差を見せつけられたが、ゴールにあと一歩と迫っていた。
森保ジャパンが最適の戦い方を選択できるか―――。
ロシアワールドカップで、フランスは日本を下したベルギーを準決勝で1-0と破り、決勝ではクロアチアを4-2と寄せつけなかった。日本はベスト16が過去最高。これまでトルコ、パラグアイ、ベルギー、クロアチアに惜しくも敗れてベスト8に勝ち進めなかったが、日本を下した彼らも、ワールドカップ優勝国(それぞれブラジル、スペイン、フランス、アルゼンチン)には歯が立たなかった。
その格差を正面から見つめ、戦いの算段を整えるべきだ。
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著者プロフィール
小宮良之 (こみやよしゆき)
スポーツライター。1972年生まれ、横浜出身。大学卒業後にバルセロナに渡り、スポーツライターに。語学力を駆使して五輪、W杯を現地取材後、06年に帰国。著書は20冊以上で『導かれし者』(角川文庫)、『アンチ・ドロップアウト』(集英社)など。『ラストシュート 絆を忘れない』(角川文庫)で小説家デビューし、2020年12月には『氷上のフェニックス』(角川文庫)を刊行。パリ五輪ではバレーボールを中心に取材。
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