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スティーヴン・ジェラードは「生涯リバプールLOVE」 優勝請負人モウリーニョの求愛オファーも断り続けた (4ページ目)

  • 粕谷秀樹●取材・文 text by Kasuya Hideki

【モウリーニョが贈る最高級の賛辞】

「スティーヴィーを誘ったのは、一度や二度ではないよ。チェルシー、インテル、レアル・マドリード......私はいつでもどこでも『スティーヴィーを獲るべきだ』とクラブに進言し、自ら口説いたこともある。彼とクロード・マケレレ、フランク・ランパードで中盤を構成するのが私の夢だったんだよ」

 モウリーニョが贈る最高級の賛辞だ。

「プレミアリーグのテッペンには立てなかったので、生きている間はずっと後悔するだろうね。でも、リバプールでプレーしていなかったら、この悔しさも味わえなかったわけだし」

 後悔を甘受するとは、なんという正直な告白だろうか。

 いや、やはり青いユニフォームはイメージできない。引退して数年の時がすぎても、ジェラードの心には、まだ赤い血潮が脈打っていた。生涯リバプールLOVE。かっこいいじゃないか!

著者プロフィール

  • 粕谷秀樹

    粕谷秀樹 (かすや・ひでき)

    1958年、東京・下北沢生まれ。出版社勤務を経て、2001年、フリーランスに転身。プレミアリーグ、チャンピオンズリーグ、海外サッカー情報番組のコメンテイターを務めるとともに、コラム、エッセイも執筆。著書に『プレミアリーグ観戦レシピ』(東邦出版)、責任編集では「サッカーのある街」(ベースボールマガジン社)など多数。

【フォーメーション】ジェラードのポジションに君臨するのは?現在のリバプールの布陣

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