ルイス・フィーゴ「禁断の移籍」バルサ→レアル・マドリードの真相は闇の中 (4ページ目)
【『Netflix』の番組でフィーゴが語った】
2009年6月、フィーゴは波乱万丈の選手生活に幕を引いた。
ポルトガル代表における最高成績は、2004年ヨーロッパ選手権での準優勝。ワールドカップも縁が遠く、1998年フランス大会では予選を突破できなかった。2002年日韓大会はグループステージでよもやの惨敗を喫し、2006年ドイツ大会は3位決定戦で地元ドイツに屈した。残念な結果と言えなくもない。
また、禁断の移籍に伴うアクシデントは後味が悪く、輝かしいキャリアの1ページに汚点を残した印象も拭えない。しかし、2022年から『Netflix』が配信しているドキュメンタリー番組で、フィーゴは悪びれずにこう言った。
「マドリードの成績をふまえれば、移籍は正解だった」
我が生涯に一片の悔いなし──。
著者プロフィール
粕谷秀樹 (かすや・ひでき)
1958年、東京・下北沢生まれ。出版社勤務を経て、2001年
、フリーランスに転身。プレミアリーグ、チャンピオンズリーグ、 海外サッカー情報番組のコメンテイターを務めるとともに、コラム 、エッセイも執筆。著書に『プレミアリーグ観戦レシピ』(東邦出 版)、責任編集では「サッカーのある街」(ベースボールマガジン 社)など多数。
4 / 4