久保建英、MOM獲得もドローの結果に不満 「多くのチャンスを作っていたチームが懐かしい」
5月4日(現地時間)、ラ・リーガ第34節、レアル・ソシエダ対アスレティック・ビルバオ戦の撮影取材のため、サン・セバスティアンを訪れた。
どちらのチームもスペイン北部バスク州を拠点としており、その一戦はバスクダービーとして知られている。GWの期間中とあってか、スタジアムには多くの日本人ファンの姿もあった。
日中は春らしい気持ちのいい天気だったが、21時のキックオフに合わせるように雨が降り始めた。
アスレティック・ビルバオ戦に先発、82分までプレーした久保建英 photo by Nakashima Daisukeこの記事に関連する写真を見る ソシエダの久保建英はこの日も先発出場した。
前半はビルバオに押し込まれる展開のなか、なかなか久保にボールが入らなかったが、単独で相手を抜き去り、チャンスを作ろうとした。
後半に入ると、右サイドを基本にしながらも中央に入り込むなど、比較的自由にプレーできるようになり、2度のシュートも放った。
ただ、久保を止めるにはファウルしかないとでもいうような執拗なチャージもあって、ゴールを奪うまでには至らなかった。相手ボックス内でPK獲得かという際どいシーンもあったが、笛は吹かれず、祈るような仕草で悔しさを表わした。
スコアレスドローで終わったバスクダービーで、久保は82分までプレー。交代の際には、大きな拍手と歓声が送られた。
この試合のマン・オブ・ザ・マッチに選ばれた久保は、「試合が残り少ないのはわかっていたので、(来季の欧州カップ戦出場権獲得に向けて)引き分けには満足できません。ビルドアップで苦戦しています。個人的には、以前のように試合を支配して、多くのチャンスを作り出していたチームが懐かしいです」とコメントしている。
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著者プロフィール
中島大介 (なかしま・だいすけ)
1979年生まれ。2006年よりバルセロナ在住。サッカーを中心にヨーロッパ各地で様々なスポーツの撮影、スポーツ選手インタビュー、ポートレートの撮影など。AIPS(国際スポーツプレス協会)会員。バルセロナでカフェも経営。