菅原由勢のクロスはプレミアリーグ屈指の正確性 サウサンプトンが降格するなら迷わず移籍をオススメする (4ページ目)
【チームへの愛情を公言する菅原だが...】
今のサウサンプトンはクラブそのものに競争力が乏しく、苦境を打破するビジョンもない。あらゆる意味でクオリティが不足し、1月16に行なわれた21節のマンチェスター・U戦は「試合終盤の戦い方が素直すぎた」(ユリッチ監督)結果、残り10分で3失点を喫して敗れた。
サウサンプトンの残留は、至難の業だ。イングランド代表歴を持つDFカイル・ウォーカー=ピーターズは、適度なオファーが届けば、今冬の移籍を決断するという。
事あるごとにチームへの愛情を公言する菅原にも、いずれ決断の時はやって来る。プレミアリーグにこだわるのなら、シーズン終了後にサウサンプトンとの関係を清算せざるをえない。
世界最強リーグへのチャレンジがわずか1シーズンで終わるなんて、あまりにももったいないではないか。
著者プロフィール
粕谷秀樹 (かすや・ひでき)
1958年、東京・下北沢生まれ。出版社勤務を経て、2001年
、フリーランスに転身。プレミアリーグ、チャンピオンズリーグ、 海外サッカー情報番組のコメンテイターを務めるとともに、コラム 、エッセイも執筆。著書に『プレミアリーグ観戦レシピ』(東邦出 版)、責任編集では「サッカーのある街」(ベースボールマガジン 社)など多数。
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