旗手怜央が語る恩師・鬼木達監督への生意気エピソード「もうサイドバックはやりたくありません」 (4ページ目)
【選手思いで、常に情熱的】
時には監督、時にはコーチ、そして時には父親のように、その時々によって目線や視点を変えて、言葉を掛けてくれるオニさんは、距離感と優しさ、そして厳しさに溢れていた。
遠征の移動中も戦術ボードを肌身離さず抱えていたし、夜遅くにクラブハウスの近くで、すれ違ったこともあった。サッカーに対して、選手思いで、常に情熱的で、何より勝負にこだわる指揮官だった。
断言できる。僕はオニさんによって選手としてだけでなく、人間としても大きく成長させてもらった。ヨーロッパを舞台に今、プレーできているのは、間違いなくオニさんとの出会いがあったからだ。
著者プロフィール
旗手怜央 (はたて・れお)
1997年11月21日生まれ。三重県鈴鹿市出身。静岡学園高校、順天堂大学を経て、2020年に川崎フロンターレ入り。FWから中盤、サイドバックも務めるなど幅広い活躍でチームのリーグ2連覇に貢献。2021年シーズンはJリーグベストイレブンに選ばれた。またU-24日本代表として東京オリンピックにも出場。2022年3月のカタールW杯アジア最終予選ベトナム戦で、A代表デビューも果たした。2022年1月より、活躍の場をスコットランドのセルティックに移して奮闘中。
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