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チェイス・アンリに聞くサッカー日本代表へのこだわりは? アメリカ代表の可能性はあるのか  (2ページ目)

  • 了戒美子●取材・文 text by Ryokai Yoshiko

【日本の社会は難しいと思った理由】

── 時間が解決してくれた?

「単にネットの書き込みや記事を見なくなりました。見てしまった俺が悪いって思うようになりましたし。メッシだってネットではいろいろ言われるわけだから、自分が言われても当然かなって。だったら、気にしても仕方ないと考えるようになりました」

── そのあたりも、Jリーグでなくてシュツットガルトを選んだ理由のひとつですか?

「それはあまり関係ないですね。Jリーグだとすぐ試合に出られないのが一番の理由です。それに俺、先輩に気を遣えないですし、日本の社会は難しいかなと思いました。それだったら海外でサッカーに集中したいなって。英語が話せるので、海外でもいいかなって」

── チェイス選手の出場時間が増えるにしたがって、「アメリカ代表に呼べ」という声もちらほら聞こえてくるようになりました。

「なしではない、ですね」

── 日本代表にこだわりはない?

「うーん、代表ってまだ遠い世界というか。現時点ではチームのことで頭がいっぱいで。それは自然に任せる感じです。アメリカ代表とか、MLSのクラブとか、そういう報道はうれしいですけど、俺はなんとも思ってないです」

── 話を今季に戻します。自分で成長を感じる点はありますか?

「よくなっているというか、うまくなっているというか、試合に出続けていて自分が通用するということもわかりました。あとは、メンタルかな。だいぶ強くなった。あとは試合にもっと出て、慣れることが必要」

── 選手起用はローテーションで、途中出場や出場なしの試合もあります。

「それは監督が決めることなので、そこに対して文句はないです。『俺を出せ!』という感じではなくて、今は試合に出してもらって感謝しているし、出たら次の試合でがんばればいいだけ。やることは変わらなくて、日々学ぶだけですね」

── 学びや経験から、やがてチームへの貢献が求められる時期がきますね。

「そうですね。でも、急ぐ必要はないと思っています。今の感じを続けながら、試合を重ねることが一番かな」

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