久保建英の60分交代を現地紙は「ハラキリのよう」 敵にストレスを与えられなくなった (3ページ目)
それだけに、久保の交代は"敗北"に等しかった。激しいコンタクトで潰されたシーンを見ても、一番警戒されていたのは間違いない。彼がいなくなったことで、チームは敵にストレスを与えられなくなった。前節のバルサ戦は今シーズン最高のパフォーマンスだったし、一発にかけるべきだったが......。
10位と低迷するラ・レアルは、チームのやりくりも厳しくなっている。昨シーズンから信頼できるストライカーが不在のまま。オヤルサバルはトップもできるが、ストライカーではない。また、セルヒオ・ゴメス、スチッチのふたりは、ダビド・シルバとまでは言わずとも、もう少し安定したプレーを見せられないと苦戦は必至だ。
久保はそんなチームを双肩に担う。次節はホームで、ひとつ順位が上の9位ベティスとの対戦だ。
著者プロフィール
小宮良之 (こみやよしゆき)
スポーツライター。1972年生まれ、横浜出身。大学卒業後にバルセロナに渡り、スポーツライターに。語学力を駆使して五輪、W杯を現地取材後、06年に帰国。著書は20冊以上で『導かれし者』(角川文庫)、『アンチ・ドロップアウト』(集英社)など。『ラストシュート 絆を忘れない』(角川文庫)で小説家デビューし、2020年12月には『氷上のフェニックス』(角川文庫)を刊行。パリ五輪ではバレーボールを中心に取材。
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