久保建英に強力なライバル出現!? 番記者が「華麗な左足のキックで際立っている」と絶賛 (2ページ目)
【セルヒオ・ゴメスは久保のライバルになり得る存在】
イマノル監督はコルネジャ(エスパニョール戦)で勝利したあと、「タケは2月以降ゴールを決めていなかったが、あのような才能とクオリティーを備えた選手にとって、その期間は長すぎた」と語っていたが、この言葉に同意する。もし久保がトッププレーヤーになりたいのなら、もっと決定的な数字を残す必要がある。美しいプレーをするだけではダメだ。
たとえば、先日のヘタフェ戦で彼は主役を演じられず、特筆すべき攻撃的なプレーはひとつもなかったが、もし久保がチームで最も違いを生み出せる選手であるならば、もっと貢献しなければならない。
誰も彼の献身性に疑問を持っていないし、誰よりも懸命に働いていることはわかっている。しかし、みんなが久保に望んでいるのは今以上のものであり、それは両足に宿る才能により、彼に課せられた試練なのだ。もしその期待に応えられないのなら、この夏あまり騒がれることなくやって来て、ピッチの外よりもピッチのなかでより多くを語り、早くも活躍が期待される選手がサン・セバスティアンにいる。
それが、セルヒオ・ゴメスだ。彼は久保のポジションを含め、さまざまなポジションでプレーできる。スタイルはまったく違うが、久保のよきライバルになり得るだろう。
とはいえ、彼は久保を助ける存在になるべきだと思う。というのも、ラ・レアル(レアル・ソシエダの愛称)が成功を収めるためには、久保がポジションを失うことなく、チームでの地位を維持するために活躍する必要があるからだ。
久保は違いを生み出す能力やフェイント、ドリブル時のスピード、とくに止めるのが不可能と思われるダイアゴナルの動きで輝く選手。一方、セルヒオ・ゴメスは足元にボールを求める選手で、1対1のドリブルではなく仲間との連係やワンタッチプレー、2列目からシュートポジションに入る能力、そして何よりも華麗な左足のキックで際立っている。それこそが彼の最大の長所だ。FKやCKを正確に蹴る能力を備えており、すでにセットプレーの責任者になっている。
ふたりはまったく異なるタイプの優れた選手たちなので、チームにとってベストなのは、一緒にプレーし、相互に補完し合うことだ。
繰り返すが、セルヒオ・ゴメスが久保のライバルになり得る存在なのは間違いない。もし久保の調子が悪ければ、イマノルがエスパニョール戦のように彼をそのポジションで起用する可能性は十分ある。しかし、ラ・レアルにとっては、両者が同じピッチに立つほうがポジティブなものになるだろう。それは、久保が右ウイング、セルヒオ・ゴメスが別のポジションでそれぞれチームに貢献できることを意味するからだ。
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