ブンデスリーガ開幕直前現地情報 堂安律、板倉滉、佐野海舟...日本人選手たちは今季活躍できる? (5ページ目)

  • 林遼平●取材・文 text by Hayashi Ryohei

【期待高まる若手ストライカー】

福田師王(ボルシアMG/FW)

 福田師王選手は先発出場ではなく、ベンチ入りの可能性が30%ぐらいですね。プレシーズマッチは基本的にスタメン組とサブ組みたいな感じで順番にやっていることが多く、どちらかと言うとサブ組のほうで出る回数が多かったです。得点も取って結果は残していますが、直前の練習試合を見ても2番手だったので、先発の可能性は低いかなと。週末のDFBポカールもベンチ外だったので、そう考えるとベンチの可能性も低いのかなと考えられます。

 ただ、先週の練習を含めて見た限り、センターフォワード(CF)の位置では2番手、3番手争いには入っています。新加入のティム・クラインディーンストという昨季ハイデンハイムで12得点を記録した選手がスタメン候補になります。昨季CFで起用されたトマーシュ・クヴァンカラ選手はワイドでプレーすることも増えそうで、純粋なCFだけだと福田選手は2番手に入ってくるのかなと。

 練習後もそのふたりだけポストプレーの練習を個別でやっていました。福田選手にとっては背後への抜け出しなどはうまいんですけど、1トップでどうボールに絡むかが課題もあるので、そこが伸びてくれば、今後ベンチ入りやスタメンの可能性は高まってくるのかなと感じています。

 ちなみに初戦はレバークーゼンとの対戦なんですけど、そこに向けてどうですかと聞いたら「いつ出番が来ても余裕です」と言っていました(笑)。そういう逞しさを含めて楽しみです。

後編「巻き返しを図る優勝候補バイエルンと伊藤洋輝の状況」へつづく>>

著者プロフィール

  • 林遼平

    林遼平 (はやし・りょうへい)

    1987年生まれ。埼玉県出身。2012年のロンドン五輪を現地で観戦したことで、よりスポーツの奥深さにハマることに。帰国後、サッカー専門新聞『エル・ゴラッソ』の川崎フロンターレ、湘南ベルマーレ、東京ヴェルディ担当を歴任。現在はフリーランスとして各社スポーツ媒体などに寄稿している。2023年5月からドイツ生活を開始。

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