ブンデスリーガ開幕直前現地情報 堂安律、板倉滉、佐野海舟...日本人選手たちは今季活躍できる? (2ページ目)

  • 林遼平●取材・文 text by Hayashi Ryohei

【FWだけでなくトップ下での起用も?】

町野修斗(ホルシュタイン・キール/FW)

 町野修斗選手については、先発出場の可能性は95%。ケガがあるかもしれないので100%とは言わないようにしますが、極めて高い95%です。彼はプレシーズンマッチもかなり試合に出ていましたし、先週末のDFBポカールのアレマニア・アーヘン戦では先発出場していました。

 ちょっと面白いのが、基本的に2トップの一角で使われると思っていたんですけど、カップ戦では3-5-2のトップ下で先発出場していたところ。前線からのプレッシングだけではなく、ボールを前進させていくところでかなり関与しています。もともとキール自体がいろいろなボールの動かし方、メンバーの組み合わせを工夫する面白いサッカーをするチームなんですけど、その試合でも町野選手はバックライン近くまで下りてボールを受けたり、前にいるだけではなくて、かなり広範囲に動きながらプレーしていました。

 本人も「少しフリープレイヤーみたいに動いてほしいと言われている」そうです。もともと日本でもボールを受けて前に運ぶプレーをやっていて、そこのうまさもあって、監督からもそういうポジションでもプレーしてほしいと言われたらしいです。

 2トップの一角だけではなく、トップ下のポジションでも今年は出場するかもしれない。そういう意味ではスタメンは間違いないんじゃないかなと思っています。かなりボールに関与するストライカーになっていて、今後の成長が楽しみです。

 試合後には「今シーズンは7ゴール、7アシスト以上を目指している」と話していました。この試合でもヘディングで見事な先制点を決めていて、調子もすごくよさそうだなと感じています。町野選手にとっては、昨季2部リーグでプレーして、今季から初めてのブンデスリーガの舞台。「かなりワクワクしてます」と。プレシーズンは少し結果が出てない状況もあったみたいですが、最初の試合から得点ができて、このまま乗っていけそうだなと。

「日本代表を今年は目指したい」とも言っていましたし、ブンデスリーガでゴールを決められるストライカーになれば、自ずと呼ばれると思うので、そこを目指して活躍してほしいですね。

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