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遠藤航、久保建英、南野拓実...今季欧州サッカーで奮闘した日本人選手ベスト11を識者が選出 (2ページ目)

【遠藤航は抜きん出た存在感】

篠 幸彦(スポーツライター)

この記事に関連する写真を見るFW/南野拓実(モナコ)、古橋亨梧(セルティック) 
MF/斉藤光毅(スパルタ)、守田英正(スポルティング)、遠藤航(リバプール)、久保建英(レアル・ソシエダ) 
DF/冨安健洋(アーセナル)、伊藤洋輝(シュツットガルト)、町田浩樹(サン=ジロワーズ)、菅原由勢(AZ) 
GK/鈴木彩艶(シント=トロイデン)

 FWは、今季リーグ・アン2位と大いに躍進したモナコで公式戦31試合に出場し、9得点6アシストという活躍を披露した南野拓実。今季から指揮をとるザルツブルク時代の恩師アドルフ・ヒュッター監督によって、本来のプレーを取り戻した。

 もうひとりは、14得点でセルティックの優勝に貢献した古橋を挙げた。デンマークのブレンビーで11得点10アシストとブレイクした鈴木唯人、オランダで11得点の小川航基(NEC)も候補に入った。

 MFのボランチは、ポルトガルリーグを制したスポルティングの主軸である守田英正、リバプール1年目から見事にフィットし、アンカーポジションを確固たるものにしてチームを支えた遠藤航は、抜きん出た存在感があった。

 右サイドはすばらしいシーズンを送った堂安律(フライブルク)、伊東純也(スタッド・ランス)も候補に挙がるが、今季ラ・リーガ年間最優秀選手候補にノミネートされた久保が妥当だろう。左サイドは三笘薫(ブライトン)がケガの影響によって昨季と比べて振るわないシーズンとなった。そのなか、オランダで定位置を掴んで3得点5アシストとインパクトを残した、斉藤を挙げたい。

 DFでは、伊藤洋輝をCBに。ブンデスリーガでバイエルンを抑えて2位とサプライズを起こしたシュツットガルトで、CBや左SBの主力として存在感を示し、飛躍のシーズンとなった。もうひとりは、自身の決勝ゴールでサン=ジロワーズに110年ぶりのベルギーカップタイトルをもたらした町田浩樹を選んだ。

 SBには、今季もケガに苦しんだもののプレミアリーグの覇権争いを演じたアーセナルで左SBのポジションを掴んだ冨安健洋、今やエールディビジ最高の右SBのひとりとなった菅原由勢以外にいない。

 GKには、一時はケガでポジションを失ったものの、1月に再び正GKの座を取り戻した中村航輔(ポルティモネンセ)も候補に値するが、シント=トロイデンでシーズン通してポジションを守った鈴木彩艶を挙げた。

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