久保建英、レアル戦であらためて実力発揮 多くのビッグクラブが関心を示すなかで... (3ページ目)
久保は、マドリード戦であらためて実力を示した。フラン・ガルシアなどと対峙しても、少しも負けていない。マドリードの選手と同等の輝きを発していた。主力を温存したマドリードを叩き潰せたら、マドリード復帰の可能性も出てくる。世界に冠たるクラブでは、トルコの天才、19歳のギュレルのような新鋭も出るだけに、その道は平坦ではなく急坂になるが......。
今や多くのクラブが久保に関心を示し、どんな可能性も捨てきれないが、リバプールであれ、アーセナルであれ、マドリードの格式や実績には遠く及ばない。マドリードは圧倒的最多の欧州優勝回数を誇る伝説的クラブで、そこにいる選手は世界最強。日本では他のビッグクラブと同列に扱われることもあるが、欧州では唯一無二のクラブだ。
今年で23歳になる久保が、将来的にどこでプレーしたいか――。その行方はこれから見えてくるはずだ。
次節、ラ・レアルは再び本拠地にラス・パルマスを迎え撃つ。
プロフィール
小宮良之 (こみやよしゆき)
スポーツライター。1972年生まれ、横浜出身。大学卒業後にバルセロナに渡り、スポーツライターに。語学力を駆使して五輪、W杯を現地取材後、06年に帰国。著書は20冊以上で『導かれし者』(角川文庫)、『アンチ・ドロップアウト』(集英社)など。『ラストシュート 絆を忘れない』(角川文庫)で小説家デビューし、2020年12月には『氷上のフェニックス』(角川文庫)を刊行。パリ五輪ではバレーボールを中心に取材。
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