久保建英、レアル戦であらためて実力発揮 多くのビッグクラブが関心を示すなかで... (2ページ目)
【クラブのレジェンドが語った久保】
スペインの大手メディアは、そろって高い評価を送っている。スペイン大手スポーツ紙『アス』はチーム内で単独最高の三つ星(0~3の4段階評価)。『マルカ』紙も、チーム最高の二つ星だった。
「久保は復調を見せている。2024年のプレーのなかでは最もアクティブな試合で、2023年を思い出させた。動きのなかでボールを受けることでファウルを誘発し、イエローを引き出し、危険を作り出していた。ミリトンを外し、右足で同点弾かと思われたが、VARで取り消されている。古巣相手にもかかわらず、自らのゴールを祝ったが......」
スペイン大手スポーツ紙『エル・ムンド・デポルティーボ』も、久保のプレーに及第点を与えていた。
クイックネスは、久保のプレーの基盤と言えるだろう。俊敏さと高い技術を組み合わせることで、迫力が出る。そこにコンビネーションを重ねることによって、止められない選手になるのだ。
「タケ(久保)は『chispa(火花、ひらめき)』の選手だよね。一瞬が勝負で、アクセルとブレーキのところで相手を上回り、翻弄できる。ドリブルに入ると、手がつけられない」
2005年にラ・レアルのトップデビューを飾って、エースストライカーの称号を得たイマノル・アギレチェは、昨年9月、現地でのインタビューでそう答えていた。2012-13シーズン、アギレチェはラ・レアルをCLへ導いているが、当時のチームメイトであるフランス代表アントワーヌ・グリーズマン、メキシコ代表カルロス・ベラというふたりの天才レフティを久保と比較した。
「タケは同じ左利きアタッカーでも、グリーズマンとはあまり似ていないね。グリーズマンは強度が高い選手で、アップダウンをしながらハードなプレーでゴールに向かう。その点、ベラとは少し似ているかもしれない。ベラはとにかくドリブルが好きで、相手のファウルを誘ってイエローを出させ、FKを好んで蹴っていた。特に閃光を放つ、クイックネスのところは共通している」
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