福田師王の目標はレヴァンドフスキ ボルシアMGで「クラブのDNAを体現する存在」になる (3ページ目)
【先輩・板倉滉は共演する日を楽しみにしている】
2024年4月現在、福田と板倉の共演はまだない。トップチームで板倉と一緒にピッチに立つ──それが今の福田の目標のひとつだ。板倉がそう遠くないうちにより高い舞台へと羽ばたくのであれば、残された時間は決して多くはない。
「師王が出たらね、あいつは言うとおりに動くんで(笑)、ゴールを決めてくれると思いますよ」と板倉が言えば、福田は「滉くん、一緒に出たら絶対、裏に一本パスを通してくれるらしいです。その一本にかけます(笑)」と、その日を楽しみにしている。できれば、それはホームがいいと思っている。
「ホームの試合にはまだ出ていないので、そこで滉くんとプレーしたい。ホームで出たら試合前のアナウンスも盛り上げてくれると思うし、サポーターも歓迎してくれると思う。それが楽しみです」
目標の選手は? 福田にそう聞くと、圧倒的なストライカーの名前を即答した。
「(ロベルト・)レヴァンドフスキ選手(現バルセロナ/ポーランド代表)です。僕はとにかく得点を決める人でありたいし、入るシュートがいいシュートだと思っています」
ドイツで7度の得点王に輝いたスーパースターのように、福田師王がゴールを重ねる日を楽しみにしたい。
<了>
【profile】
福田師王(ふくだ・しおう)
2004年4月8日生まれ、鹿児島県鹿屋市出身。神村学園中等部時代にDFからFWへのコンバートをきっかけに頭角を現し、高等部時代は3年連続して高校選手権の優秀選手に選出。卒業後にボルシアMGⅡに加入し、2024年1月にトップチームへ昇格する。代表歴はU-16日本代表から各世代のカテゴリーを経験。ポジション=FW。身長178cm、体重70kg。
著者プロフィール
了戒美子 (りょうかい・よしこ)
1975年生まれ、埼玉県出身。2001年サッカー取材を開始し、サッカーW杯は南アフリカ大会から、夏季五輪は北京大会から現地取材。現在はドイツを拠点に、日本人選手を中心に欧州サッカーを取材中。著書『内田篤人 悲痛と希望の3144日』(講談社)。
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