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久保建英の移籍話も再燃か レアル・ソシエダの不振に地元スペイン人記者「主力全員を来季チームに留めるのは至難の業」 (3ページ目)

  • ウナイ・バルベルデ・リコン●取材・文 text by Unai Valverde Ricón

【久保自身も低迷している】

 今回の敗戦は、久保にも責任があるのは明らかだ。昨季および今季序盤に示したレベルの高さによって、彼はチームのベストプレーヤーのひとりに数えられていた。大事な局面で前に出なければいけない選手であり、チームのなかでより決定的な役割を果たさなければいけない選手なのだ。

 彼はその地位を確立したことで、数週間前に契約延長した。にもかかわらず今季は重要な試合において、決定的なプレーを見せられていない。

 シーズン最初の2、3カ月は簡単にゴールネットを揺らし、マーカーが誰であるかなど考えることなく対峙し、コンスタントにチャンスを生み出していた。しかし月日が経つにつれ、自分がベストの状態にはないと自覚し、フラストレーションを感じる選手へとなっていった。そしてアジアカップ参加がそれに輪をかけたのだ。

 久保は同大会の1週間前、自分の給料を支払ってくれているチームでのキャリアがこの大会で途切れてしまうことに不快感を示していた。もちろんそれは日本代表として活躍したくないからではない。シーズンの重要な局面で抜けることで、チームに迷惑をかけると感じたからだ。

 日本代表と久保のアジアカップでの歩みは慎ましいものとなり、サン・セバスティアンへの帰還は誰もが予想していたよりも早かった。久保は気落ちした状態で戻ってきたが、ラ・レアルにとってはビッグニュースとなった。しかし、久保はチームに合流した後、すでに大会前に崩していた調子を取り戻せてはいなかった。

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