小川航基が三笘薫ら同世代のライバルに宣戦布告「日本代表FWのポジションは自分のもの」 (3ページ目)
【ワールドカップ予選メンバーにいつ呼ばれても...】
今まで日本代表に選ばれてきた選手たちと差があることは、本人も重々理解している。また、欧州組として俎上に載った、という自覚も持っている。
「今まで(日本代表に)呼ばれるような活躍をしてこなかったですが、今はしっかりチョイスできるところまで乗っかってきていると思うので、(日本代表入りを)掴めるかどうかは自分次第。そこは小さい頃から目指しているところなので、しっかりと選ばれるように。今は自分の力をつけるのが一番。頑張りたいです」
森保一監督は、招集メンバーより大人数の「いわゆるラージグループ」の総力戦でワールドカップ予選を戦う意向を示している。
それは、小川のような選手にもチャンスがあると受け取ることができる。一方でヨーロッパ、アジア、日本と移動が増えれば、疲労や負傷のリスクも高まる。だが、それも覚悟のうえ。
「所属クラブと一緒で、『チーム日本』というクラブとしてのチーム戦。それが個人の結果につながってくると思います。選手は準備し続けることをマストでやらないといけない。いつ、どんな時でも呼ばれたら行けるように、準備しておかないといけない」
11月8日に発表された日本代表メンバーに「小川航基」の名前はなかった。だが、これから長きにわたるワールドカップ予選や、その先の大舞台で、いつ名前が呼ばれてもいいように──。小川は着々と、力を蓄えていく。
著者プロフィール
了戒美子 (りょうかい・よしこ)
1975年生まれ、埼玉県出身。2001年サッカー取材を開始し、サッカーW杯は南アフリカ大会から、夏季五輪は北京大会から現地取材。現在はドイツを拠点に、日本人選手を中心に欧州サッカーを取材中。著書『内田篤人 悲痛と希望の3144日』(講談社)。
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