遠藤航の隣でやたらと目立つソボスライ 一気に化ける可能性のMFを風間八宏が解説 (3ページ目)

  • 中山 淳●取材・文 text by Nakayama Atsushi

【一気に化ける可能性は高い】

 2020年1月にザルツブルクからリバプールに移籍した南野は、そのシーズンのチャンピオンズリーグでリバプールと対戦した時の活躍が名門入りのきっかけとなったと言われている。そして、ソボスライもまた、同じ試合でザルツブルクの選手としてリバプールと戦っている。

 ソボスライを獲得したクロップ監督も、「あの2試合を見た人は当時から彼(ソボスライ)が興味深い若手選手だったことに気づいたはずだ。まだ10代だったが、あれから大きく成長した」と、その時の記憶を語っている。そういう意味で、彼がリバプールでプレーすることは必然だったとも言える。

「先ほども言ったように、リバプールでのソボスライのプレーには、ライプツィヒ時代と比べると、個人的にはまだ物足りなさを感じています。ただ、これだけの能力を持っている選手なので、実力を発揮するまでにそれほど時間はかからないでしょうし、一気に化ける可能性は高いと思います。

 年が明けた頃には、もっと違う選手になっているかもしれません。その時にもう一度詳しく解説してみたい選手ですね」

 遠藤が加入したことで、俄然日本国内での注目が集まるリバプール。そのなかでソボスライがどのような進化を遂げていくのか、要注目だ。

風間八宏 
かざま・やひろ/1961年10月16日生まれ。静岡県出身。清水市立商業(当時)、筑波大学と進み、ドイツで5シーズンプレーしたのち、帰国後はマツダSC(サンフレッチェ広島の前身)に入り、Jリーグでは1994年サントリーシリーズの優勝に中心選手として貢献した。引退後は桐蔭横浜大学、筑波大学、川崎フロンターレ、名古屋グランパスの監督を歴任。各チームで技術力にあふれたサッカーを展開する。現在はセレッソ大阪アカデミーの技術委員長を務めつつ、全国でサッカー選手指導、サッカーコーチの指導に携わっている。

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プロフィール

  • 中山 淳

    中山 淳 (なかやま・あつし)

    1970年生まれ、山梨県出身。月刊「ワールドサッカーグラフィック」誌編集部勤務、同誌編集長を経て独立。スポーツ関連の出版物やデジタルコンテンツの企画制作を行なうほか、サッカーおよびスポーツメディアに執筆。サッカー中継の解説、サッカー関連番組にも出演する。近著『Jリーグを使ってみませんか? 地域に笑顔を増やす驚きの活動例』(ベースボール・マガジン社)

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