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遠藤航の隣でやたらと目立つソボスライ 一気に化ける可能性のMFを風間八宏が解説 (2ページ目)

  • 中山 淳●取材・文 text by Nakayama Atsushi

【武器は正確なキック】

 確かにライプツィヒ時代のソボスライは、チームが採用するフォーメーションの関係もあって、サイドエリアが主戦場だった。4-2-3-1のウイング、4-4-2のサイドハーフ、あるいは3-4-2-1ではシャドーでもプレーし、右利きではあるが、左右両サイドでプレーした。

 守備でもハードワークできるマルチロールタイプなだけに、主に4-3-3を採用するリバプールで任されているインサイドハーフのポジションでも、違和感なくプレーできるはずだ。

「彼のいちばんの武器は、キックです。そのなかでもボールを真っ直ぐに飛ばすキックを得意としていて、その質が高い。どちらかと言えば、足を横振りするキックをする選手が多いなか、ストレート系のキックでこれだけ正確に蹴れる選手は多くはいません。

 そのキック技術があるので、当然ですがパスの質も高くシュートもうまい。パスの際のキックとシュートは別物ですが、彼のシュートはキックの延長線上にある。そのうえで相手のペナルティーエリアに近づいたところでパスとシュートをうまく使い分けるので、相手ディフェンダーの対応は難しくなります」

ライプツィヒでプレーしていた昨シーズン、ソボスライはブンデスリーガで6ゴール8アシストをマーク。アシストが多かったのも、ソボスライが強烈なミドルシュートという武器を持っていることと無関係ではないだろう。

 彼はボールを運ぶ技術も優れています。しかも、速く正確にボールを運ぶだけでなく、ひとりで相手を抜き去ることができるドリブルもある。

 確かに特別な技術を持っているというわけではありませんが、質の高いパス、ドリブル、シュートのほかに、身体も強くスタミナもあるので、すべてを持っている選手と言っていいでしょう。

 これまでクロップ監督はリバプールに合った選手を何人も獲得してきましたが、そういう意味では、ソボスライという選手はリバプールにマッチしていると思います」

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