エムバペ移籍報道が加熱 移籍金300億円を支払うクラブはあるのか? (3ページ目)
【ジャパンツアー中に決着か】
また、エムバペが彼の意思に反して今夏に移籍する流れになったとしても、そのハードルは極めて高い。
なぜなら、来夏になればフリーで獲得できる可能性があるにもかかわらず、300億円とも言われる超高額な移籍金を支払う非常識なクラブがあるとは思えないからだ。万が一サウジアラビアからオファーがあったとしても、輝かしい未来が待っている24歳のエムバペが首を縦に振るはずもない。
周知のとおり、エムバペは昨年の騒動でも明らかになったように、レアル・マドリードへの移籍を望んでいることを隠していない。そのレアル・マドリードのフロレンティーノ・ペレス会長は、エムバペの獲得は今夏ではないといった発言もしているが、窮地に追い込まれたエムバペを救えるのも、ペレス会長以外には見当たらない。
おそらく、今月末までに行なわれるはずの話し合いは、エムバペ側とPSG(アル=ヘライフィー会長)の2者間だけでなく、そこに証券用語でいう"ホワイトナイト"が現れる可能性も十分に考えられる。
その結論が今夏のためのものなのか、それとも来夏のためのものなのかは、まだ誰にもわからないが、おそらくPSGのジャパンツアー中に何かしらの結論が明らかになるだろう。
著者プロフィール
中山 淳 (なかやま・あつし)
1970年生まれ、山梨県出身。月刊「ワールドサッカーグラフィック」誌編集部勤務、同誌編集長を経て独立。スポーツ関連の出版物やデジタルコンテンツの企画制作を行なうほか、サッカーおよびスポーツメディアに執筆。サッカー中継の解説、サッカー関連番組にも出演する。近著『Jリーグを使ってみませんか? 地域に笑顔を増やす驚きの活動例』(ベースボール・マガジン社)
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