日本サッカーがマンチェスター・シティから学ぶべきこと グアルディオラを良薬に (4ページ目)
さらに言えば、日本代表しかりだ。森保監督は3月の代表戦で、たとえばバングーナガンデ佳史扶に、マイボールに転じるや内に入る動きを求めていた。ところが6月の代表戦では、その形跡は見られなかった。すっかりなかったことになっていた。
いずれもマネ止まり。こだわりには至っていない。哲学の域まで昇華することができていない。日本サッカー界はグアルディオラ采配を良薬とすることができるか。CL王者に輝いたばかりのマンチェスター・シティから学ぶべきことは多いのだ。
著者プロフィール
杉山茂樹 (すぎやましげき)
スポーツライター。静岡県出身。得意分野はサッカーでW杯取材は2022年カタール大会で11回連続。五輪も夏冬併せ9度取材。著書に『ドーハ以後』(文藝春秋)、『4-2-3-1』『バルサ対マンU』(光文社)、『3-4-3』(集英社)、『日本サッカー偏差値52』(じっぴコンパクト新書)、『「負け」に向き合う勇気』(星海社新書)、『監督図鑑』(廣済堂出版)、『36.4%のゴールはサイドから生まれる』(実業之日本社)など多数。
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