日本代表でも中軸となる「欧州組の今季の活躍度」を識者がランキング化 昨季までと激変した番付とは? (2ページ目)

  • text by Asada Masaki、Nakayama Atsushi
  • photo by Reuters/AFLO

【好不調の波がなくなった堂安律】

2位 久保建英(レアル・ソシエダ)

 リーグ戦9ゴールという数字はもちろんのこと、それ以外にも数多くのチャンスに絡み、攻撃の中心としてシーズンを通してプレーし続けたことは高い評価に値する。Jリーグからスペインへ戻って以降、思うような結果を残せず、所属チームも残留争いに苦しむことが多かったが、自身もチームも充実のシーズンを送ったと言っていい。

 ヨーロッパリーグ(EL)でもう少し勝ち上がることができれば言うことなしだったが、来季のCL出場権は確保。まさに成長目覚ましいシーズンだった。

初めてのプレミアリーグで7得点を挙げた三笘薫(ブライトン)初めてのプレミアリーグで7得点を挙げた三笘薫(ブライトン)この記事に関連する写真を見る1位 三笘薫(ブライトン)

 現在、世界最高レベルにあるリーグで、文句のつけようがない強烈なインパクトを残した。これまでヨーロッパでプレーしてきた日本人選手というと、脇役的なタイプが多かったが、三笘の場合は独力でのドリブル突破からチャンスメイクするという、世界中の誰が見ても"スゴい"とわかる活躍を見せた。

 ブライトン自体も非常に魅力的なサッカーをしていたこと。そして、来季のEL出場権を獲得したこと。それらチームとしての成果も含めて、今季の三笘の活躍ぶりは、歴代日本人選手のなかでも屈指だろう。

相性抜群の環境でプレーした久保建英
中山淳

5位 伊東純也(スタッド・ランス)

 日本人アタッカーにとっての難所とされるリーグ・アンで、移籍初年度ながらチームの主軸として毎試合、コンスタントに活躍。35試合(うち34試合は先発)に出場し、6得点5アシストを記録するなど、充実のシーズンだった。しかも、30歳にして選手として進化を続け、スピード以外の武器を増やしたことが最大の収穫だ。

 チームは最終的に11位に終わったが、クラブ史上最高の19戦無敗記録を打ち立てた。伊東は中心選手としてその快進撃をけん引した。

4位 堂安律(フライブルク)

 リーグ戦5得点は、ブンデスのビーレフェルトでプレーした一昨季と同じ数字で、PSVで8得点を記録した昨シーズンよりも3点下回ったが、パフォーマンスが年々向上していることを証明したことは間違いない。しかも、今季はチームがEL出場権を獲得。そのなかで、主に左サイドで攻撃の主軸を担った。

 とりわけ今季は好不調の波がなくなり、コンスタントに活躍できるようになったことが成長の証。来季も進化が期待できそうだ。

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